4月も終わりに近づき確定申告後の所得税・消費税以外の
請求が来る時期になりました。
一般的な税額をまとめてみました。個人事業主の方は
参考にしてみて下さい。
※文章中の税額計算等は分りやすさを優先して細かな
計算や控除は省いて概算ですのでご了承ください。
※かなり前に記帳指導の方にお渡ししていた予定表
・国民年金
もう請求というより月末(月初)に引き落としですね。
国民年金は現金払に比較してお得な口座振替や半期や
年払い(1・2年前納)による割引制度があります。
当月分、当月払い(早割)は知らない方も多いと思います。
最初に2ヶ月分払えば、後は同じような支払い方で
毎月50円引きとなります。
※最初は原則が翌月払いということを知りませんでした。
2年前納が一番お得ではありますが、夫婦二人分となると754,700円!!
大変な金額です。
振替方法 | 1回あたりの 納付額 |
割引額 | 2年分に換算 した割引額 |
振替日 |
---|---|---|---|---|
2年前納 | 377,350円 | 15,650円 | ー | 5月1日 |
1年前納 | 191,970円 | 4,110円 | 8,220円 | 5月1日 |
6カ月前納 | 96,930円 | 1,110円 | 4,440円 | 5月1日 10月31日 |
当月末振替 (早割) |
16,290円 | 50円 | 1,200円 | 当月末 |
翌月末振替 (割引はありません) |
16,340円 | なし | なし | 翌月末 |
日本年金機構のHPより
・国民健康保険
岐阜市の場合、6月〜3月の10回(4月5月は無し)払いです。
国民健康保険の計算方法と納付時期は市町村によって
かなり異なるため、ご自身の市町村にて確認してください。
各市町村のHPに計算方法や簡易計算ができるページが
有ったりしますので一度見られると良いです。
また手元に届く納付用紙と一緒に計算式の書かれた
ものが入っています。複雑で分かり難いですが、、、
自分の所得等で金額が計算されているので、見たことがない方、
じっくり確認したことが無い方は一度要チェックです。
岐阜市のHPより
・住民税 6月、8月、10月、1月
基本的には所得税の計算方法と似ているのですが、大きく異なるのは
税率と下記の人的控除の差です。
税率は、所得税は所得が増えるにつれて税率が上がっていく
累進課税ですが、住民税は一律10%(市民税6%・県民税4%)です。
【人的控除額の差】
下の図(岐阜市のHPより)のように控除(引ける金額)が所得税より
少ないです。その他に生命保険料控除や地震保険料控除も同様に控除額が
若干少なくなります。
例えば、家族が自分と奥さん(専業主婦)、高校生と大学生の4人家族の場合。
まず自分自身の基礎控除は 38万円⇨33万円 5万円の差
奥さんの配偶者控除も 38万円⇨33万円 5万円の差
高校生の子供も扶養控除 38万円⇨33万円 5万円の差
大学生の子供は特定扶養控除 63万円⇨45万円 18万円の差
合計すると33万円の差が出ます。
極端な例えをすると、所得税がギリギリ0円でも、
住民税は33万円×10%=33,000円かかる計算になります。
市・県民税の控除額 | 所得税の控除額 | 人的控除額の差 | ||
---|---|---|---|---|
配偶者控除 | 一般 | 33万円 | 38万円 | 5万円 |
老人 | 38万円 | 48万円 | 10万円 | |
配偶者特別控除 | 配偶者合計所得
38万円超40万円未満 |
33万円 | 38万円 | 5万円 |
配偶者合計所得
40万円以上45万円未満 |
33万円 | 36万円 | 3万円 | |
扶養控除 | 一般(年少扶養は対象外) | 33万円 | 38万円 | 5万円 |
特定 | 45万円 | 63万円 | 18万円 | |
老人 | 38万円 | 48万円 | 10万円 | |
同居老親 | 45万円 | 58万円 | 13万円 | |
障害者控除 | 一般 | 26万円 | 27万円 | 1万円 |
特別 | 30万円 | 40万円 | 10万円 | |
同居特別 | 53万円 | 75万円 | 22万円 | |
寡婦(夫)控除 | 26万円 | 27万円 | 1万円 | |
特別寡婦控除 | 30万円 | 35万円 | 5万円 | |
勤労学生控除 | 26万円 | 27万円 | 1万円 | |
基礎控除 | 33万円 | 38万円 | 5万円 |
岐阜市HPより
・固定資産税 4月、7月、12月、2月
平成30年度は固定資産税の評価替えの基準年度に
当たります。岐阜市だと若干固定資産税が下がりましたね。
あくまで若干ですが、、、
新築の家を建てられた方は固定資産税の減額措置(税額1/2)が
あるので暫くは税額が安く感じられるでしょう。
通常3年間(120㎡以下のもの)ですが、長期優良住宅は
5年間の減額措置となります(120㎡以下のもの)。
そのかわり新築後3年や5年が過ぎた後は固定資産税の
該当税額が一気に倍になりますので忘れた頃に注意が必要ですね。
国民年金や固定資産税(一部を除いて)は昨年と比べても大きく
変わることはないので、毎年用意する金額の予定はたて安いです。
所得税以外にも目を向けましょう
確定申告をされる事業主さんは所得税・消費税に関心が偏り
がちです。所得税を計算すれば、住民税も計算出来ます。
青色控除前の所得が290万円を越えれば事業税(8月、11月)もかかります。
一般の業種であれば計算方法も税率5%と分りやすいです。
国民健康保険や後期高齢者医療保険の計算方法が分かると、
何処の数字を減らすと金額が下がるのかも見えてきます。
確定申告では所得税に目が行きがちですが、資金繰りを考えると
4月以降に支払う税額等にも目を向ける必要があります。
もちろん所得税の予定納税(7月、11月)や消費税の中間申告(8月)にも
忘れずに。
所得税、住民税、消費税、事業税および予定納税の計算方法は
それほど難しくありません。概算が分かるだけで十分です。
今は会計ソフトから一覧が出るものもあります。
一度確認して見ると良いでしょう。
【編集後記】
自計化されているお客様のPCから
データをバックアップしようとしても上手く
吸い出せない症状が続きましたが何とか解決。
もう少し詳しくならないと、、、汗
【昨日の1日1新】
養子縁組の相談