事業を継ぐということ

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昨日の経営計画発表会に参加して
思う事がありました。

それは「事業を承継する」という事です。
事業承継というと税制の話があがりますが、
それは承継する後継者がいて上手くいっている
場合の後の話になります。

中小企業、とりわけ私たちが関わらせて
戴く事の多い零細企業の場合は、後継者問題は
大変深刻なものとなっています。

20年ほど前の社長の平均年齢が現在では
そのまま20歳上がっている現状は、後継者
へのバトンタッチがなかなか上手く行っていない
事を意味していると感じます。

事業承継の難しさ

小規模な会社の事業承継は会社経営は上手くいっていても
後継者がいない、子供はいても継ぐ意思はない、
後継者がいても現社長との関係が上手く行っていない
など様々な問題があります。

私のお客様は小規模な会社が多くを占めています。

若い経営者の方だと
今を一生懸命走っているので
先のことはまだ考えられないかも
しれません。

ある程度年配の経営者になると、
事業を継続することと共に
事業を引き継ぐ(継がせる)こと
に関心がいきます。

社長様とお話をする中でこの問題は
しょっちゅう出てきます。

売上や利益の大小にかかわらず後継者の問題で
悩んでいらっしゃる社長様は非常に多いのです。

事業承継の選択肢

事業承継の選択肢?としては以下のような
形態が考えられます。
・身内(子供)に継いでもらう。
・親族以外に継いでもらう。
・M&Aで会社を売る(売れれば、、)。
・廃業する(自主的な清算を含む)。

私の経験ではお客様がM&Aされたことも
ありますし、廃業されてしまった
ケースもあります。

一緒に働いている子供の後継者がいても、
本人が社長を引き継ぐ気がなかったり、
経営者のタイプ(資質)でない場合には
なかなか厄介です。

この場合は早めに手を考えて行動していかないと
現社長がご高齢になられてから、さ〜困ったと
動かれても遅い場合があります。

また後継者の急な病気などで予定通りいかない
ケースも経験した事があります。
本当に事業を承継するのは
難しいなと感じています。

親子間の問題

私は父との親子関係はとくに問題ないと(私は)
思っており、周りも似たようなものだと考えて
いました。

事業を継ぐのにお金の心配以外に何の問題が
あるのか不思議なくらいでした。

しかし世の中の親子関係は私の想像をはるかに
超える複雑で難しいものであることを知ることに
なります。

会計事務所でも、親子で働いていても口をほとんど
聞かないと言うことも聞きます。

話をするしない、聞く耳を持つ持たない、
感情的なしこりを解決するにはどうしたら
良いのかは私には分かりません。

本人同士もどうして良いのか分からず、
第三者を介する事が良いこともあるかも
しれません。

理念や志も継ぐ

参加した経営計画発表会では新社長が
前の社長の理念や志をも継いでいく
決意が感じられました。

不思議なことには新旧社長の話し方や
身振りがとても似ていると言うことです。

おそらく最初は似ていなかったと思います。
しかし理念のシャワーを浴びていくうちに
だんだんと似てきたのではと考えられます。

とても良い事業承継の姿だとなと、話を聞いていて
感動してウルッときました。

早めの行動

小規模会社の事業承継は株価対策などの税金関係が
取り沙汰される事が多いですが、実際は後継者の不在や
親子関係の泥臭い確執などとてもデリケートな問題を
含んでいます。

事業承継が上手くいかない場合には、会社経営が
立ちいかなくなってしまう恐れも含んでいます。

遅くても社長は50歳か60歳の間に後継者の事を
真剣に考え始める事をお勧めいたします。

その内その内といっていると手遅れになって
しまいますよ。

【編集後記】

今日は早く帰宅して家族と晩御飯を
食べることに決めました。
決めたので仕事に未練があっても
帰ります。

久しぶりに家族で鍋を食べられました。

【昨日の1日1新】

東京ばな奈ぱんだ

友達の独立後の新しい名刺(3枚)。
その他にも昨年と年始に独立された
友達が多く驚いています。
皆さん、おめでとう御座います。

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