経営計画発表会に参加して(坂本光司教授の基調講演)

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他の会計事務所の経営計画発表会には
何度か参加して毎回刺激をいただいています。
大きな事務所もあれば、小さな(1人〜)事務所もあります。

今回の経営計画発表会の会場では遠方の知り合いと
久しぶりに会い、話もできて有意義な時間が
過ごせました。

経営計画発表会

基調講演は法政大学大学院の坂本光司教授でした。
「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者です。
以前からお話を聞きたかった方です。

良い会社・良い経営者の条件

坂本先生は、企業経営の目的・使命は、業績や勝ち負けを争う事ではなく
企業に関わる全ての人を幸せにすることであると言われます。
業績(利益)は目的ではなく目的を実現するための手段、もしくは結果
であると。したがって、手段である業績(利益)を追求しすぎると、目的が
おろそかになってしまいます。

目的である、関係する人々の幸せの実現のためには、経営者や管理職は、
関係する人々が「自分たちは大切にされている・・・」と実感する経営を
ブレず行う事であると言われます。

社員第一主義経営

経営者や管理職が、とりわけその幸せを追求・実現しなければ
ならない人は5人だそうです。

①社員とその家族

②社外社員とそのむ家族(仕入先や外注さん)

③現在顧客と未来顧客

④地域住民とりわけ障がい者や高齢者等の社会的弱者

⑤出資者・関係機関

優先順位は①が一番大切でその次に②、
つまり、徹底した「社員第一主義経営」の実践です。

一方、社員がもっとも重視すべきは、③で、つぎに仲間である①
になります。

※中小企業の場合には⑤はあまり考えなくても
よいのではないでしょうか。

「社員とその家族」が重要である理由

経営者にとって顧客や株主よりも「社員とその家族」が
重要である理由は4つあると言われました。

①自分が所属する組織に不平・不満・不信感のある社員が
組織の業績を高めようとは決してしない。

②自分が所属する組織の上司や経営者に不平・不満・不信感のある社員が
む上司の出世を手伝うはずがない

③自分が所属する組織に不平・不満・不信感のある社員が、
顧客が感動するような価値のある新商品の創造や感動的サービスを提供する
ことなど決っしてない。

④8,000社の企業研究から、社員第一主義経営をとことん実行し、
また関係する人々もそれを実感している企業で、業績の低い企業は
存在しなかったから。つまり、社員第一主義経営の正しさは、理想でも
理論でもなく、それが現実だから。

①〜③に関しては当たり前と言えば当たり前なのですが、
経営者はそこに目をつむり問親題解決を先延ばしする傾向が
あります。

また、④に関しては、それだけ利益体質の会社だから、それが
できるとの見方もできますが、利益が出たからと言って、
社員第一主義経営ができるとは限りません。

これまで企業は利益第一主義、顧客第一主義が掲げられて成長して来た感が
あります。しかし、これからの中小企業は社員第一主義によらなければ、
生き延びられないと考えます。私の事務所も社員第一主義を貫き、
また、そのような考えのお客様を誠心誠意サポートしていきます。

※坂本先生の話の中で、「支払手形=割引証明書」というのも
ユニークな表現でした。

【編集後記】

久しぶりに会う多くの方々が
私の名前を覚えて下さっていました。
それに対して私は・・・情けないです。

【1日1新】

新幹線でブログ

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