お金、利益、社員、幸せ
目的と手段
色々と考えてしまいます。
会社はどうして倒産するのか?
赤字だから ?
社長が公私混同で浪費したから?
取引先が倒産したから?
借入金が多いから?
考えれば原因はどんどん出て来ます。
でも結局の原因はお金が無くなるからです。
よく言われるので、みなさんお分かりだと思います。
売上が少なく赤字でも、借入の返済金額が多くても、
取引先が倒産して売掛金が回収できなくても、
会社にお金が残って入れば倒産しません。
そのお金が自分のお金であっても他人のお金で
あってもそれは問いません。
よく借入金の返済原資は「利益＋減価償却費」
と言われますが期中や期末時点において、
「利益＋減価償却費」相当分のお金が残っているとは
限りません。
もちろん過去の累積でそれ以上のお金が残っている事は
あります。借入金の残高よりもお金の残高の方が多い
「実質無借金」状態が良いに越した事はありません。
最終的にはそこを目指したいものです。
商売をするにしてもまずはお金が必要
【設例】
今期は50で仕入れたものを100で売りました。
車が必要だったので50で購入しました。
(今期の減価償却費は10)
※現金商売で極端な例で考えます。
※入出金のタイミングや税金の計算等
細かな事は考えません。
売上100−仕入50−減価償却費10＝利益40
・返済原資「利益＋減価償却費」をみると
利益40＋減価償却費10＝50 になります。
※今回、借入関係は設例に入れていませんが、
・お金の流れを見ると
売上100−仕入50−車の購入50＝残高0に
なってしまいます。お金は残っていません。
問題点
・そもそも期首にお金がないと仕入50ができません。
普通、仕入が先、売上が後ですね。
手持ち資金を注ぎ込むか借入をしないと
お金がありません。
・利益40に対する税金のことを考えると
期末にお金が残っていません。
次の仕入もできません。
困ってしまいます。
・車の購入方法
お金がないのに手持ちのお金を使ってしまっては
大変です。借入やローンでの購入の検討が必要ですね。
まずはお金が無いと始まりません
利益を出してお金を増やしていく事が基本ですが、
スタート時点あるいは期首にお金の残高が
ある事が基本になります。
お金が十分にある場合は問題ありませんが、
ない場合は金融機関からの借入に頼らざるを
得ません。
事業資金を貯める方法もありますが、
十分なお金を貯めるには時間がかかり
ます。
また個人で貯めたお金を注ぎ込んでしまうと
何かあった時に手持ちのお金が全く無くなる
可能性があります。
多少手持ちのお金があっても金融機関から
借りて事業を始めるのが良いです。
手持ち100、借入金なしと
手持ち1100、借入金1000
とどちらが良いでしょう?
会社は利益が出ないからではなくお金が
無くなるから倒産します。
利益よりお金が大事ともいえます。
※もちろん利益も大切です。
そうなると利益の書いてある損益計算書も
大事ですが、現預金(お金)残高の書いてある
貸借対照表はもっと大事だと言えます。
しかし、どうしても売上−経費＝利益の
分かりやすい損益計算書が重視される
傾向にあります。
お客様には貸借対照表を重視した
お話を心がけていますが、
私自身もっともっと勉強しないと
いけません。
【編集後記】
本日もとある指導機関での相談会です。
Freeeなどのクラウド系ソフトを使っている方も
増えてきました。
【昨日の1日1新】
法人の寄付金の質問
いつも計算はPCに頼っているので
説明に困りました。