経営者は頼れる相談相手、そして安心感を欲しがっています

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お客様ではありませんが、個人事業者の方で
今回、相続があったとの事で相談を受けました。
ご自身でわかる範囲で計算したらギリギリ
みたいなので・・・とのことでした。

資料を拝見すると、相続財産は基礎控除内でしたので
「申告も税額も心配ないですよ」で、話は終わる
予定でした。

「話は変わるのですが、ちょっとお時間いいですか?」
「はい、なんでも聞いてくださいね!」
相続関係の話よりも、その後の話の方が
長かったです・・・

各種指導機関

私の勝手な思い込みですが、売上が数千万円と多い方、
専従者給与の金額も多い方、所得税・消費税もたくさん納めて
いる方は、指導機関にちょくちょく相談し上手く
利用しているものだと思っていました。

この方も指導機関には入っていますし、
行動力のありそうな方なので、確定申告期以外にも
いろいろと相談し、上手に利用しているものと
思っていました。

私の勝手な思い込みのようでした。
もちろん一部の方は積極的に、まるで
関与税理士のように利用されている方も
いらっしゃいます。

何を質問していいのか分からない

お話を聞いていると、私たち会計事務所の常識が非常識
といった感じです。

源泉税の納付や年末調整、確定申告に法定調書など
個人で事業をされていると、待ったなしで期限が順番に
やってきます。どうしてもそれをヤッつけることだけで
精一杯だそうです。

また一連の流れと税金の関係(所得税と住民税)も
よく分からないので教えて欲しいとの事でした。
実際に私のお客様でもそれらの事を分かろうと
しない方もいるので何ともですが・・・

この方もいろいろと勉強したい意欲があるのですが、
どこで何を聞いて良いのか分からない。
こういう時にはこういう事を注意したら良い
とかのアドバイス(提案)が欲しいと言われます。

また専従者給与などの金額の基準、「これぐらいの売上、所得
だったら、これ位でしょう」という基準を知りたい、
教えて欲しい、とかの話がいっぱい出てきました。

頼れる存在、安心が欲しい

事業主の方とお話をさせていただいて気づかされるのは

①気軽にいろいろな事が話せる相談相手が欲しい

相談相手がいない、いても聞きづらい

②申告や節税、その他、何が普通(標準)なのか知りたい

数字の基準やグレーゾーンの判断を知りたい

③税理士さんにお願いすると幾らくらいかかるのか?

事業の規模にもよりますが、すごい金額を想像されている方と
とにかく安く安くと考える方の両極端な感じがします。

④税理士さんは何をしてくれるのか?

意外に「年一の領収証丸投げ」をイメージされる方は
いません。パソコンによる自計化も浸透しているため
入力まではご自身でやられる方も増えています。

税理士は税金を計算したり申告書を作ったり
するだけでなく、「経営サポート業」ですよ
とお伝えしています。

経営者は孤独です。頼れる相談者、経営に対して安心感
を与えてくれる存在を求めています。

税理士関与が良いのは当然ですが、まずは
ご自身が会員である指導機関の方ともっと会話し
何でも相談してみては如何でしょうか?

それも確定申告期などの繁忙期ではなく
職員さんの手の空いている時期に
じっくりとお話ししてみるのが良いですよ。
親身に話を聞いてもらえるはずです。

それでも・・・な場合は
困りましたね・・

【編集後記】
まわりで体調を崩す方が多いです。
明日参加する研修は大好きな講師の方なので
楽しみにしていたのですが、インフルエンザに
かかったとのお知らせが・・・残念です。

【1日1新】
事務所のプリンターの新たな
エラーコードを複数発見。
そろそろ買い替え時かも
しれません・・・困

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